ホンダが2026年5月下旬に発売する小型EV「Super-ONE(スーパーワン)」。想定価格339万円は決して安くないが、残価設定型クレジット(残クレ)と国・自治体の補助金を正しく組み合わせれば、月々の支払いを実質ゼロにできるケースがある。「実質ゼロ」とはあくまで残クレの分割払い部分が補助金で相殺されるという意味だ。この記事では補助金の仕組みを整理し、購入パターン別の実質負担額を試算した。
この記事を読む前に
車両本体価格339万円は2026年4月時点の報道ベースの想定額であり、Honda公式の正式価格は2026年5月28日に発表予定。補助金額は申請時点の制度・予算状況によって変動する。記事内の数字はすべて「この条件が揃った場合の試算」として参照されたい。
Super-ONEとはどんなクルマか
Super-ONEは、ホンダが2025年9月に発売した軽EV「N-ONE e:」をベースに普通車サイズへ拡幅したコンパクトスポーツEV。
2025年10月のジャパンモビリティショーでプロトタイプを世界初公開し、2026年4月10日にホンダが正式な発売スケジュールを発表した。
最大の特徴は「BOOSTモード」。
通常の出力47kWを最大70kWまで引き上げ、7段変速の仮想シフトサウンドと連動させることで、EVでありながらエンジン車のような走行感覚を演出する。
往年のシティターボII「ブルドッグ」を彷彿とさせるブリスターフェンダーも話題だ。

価格はいくら?公式発表前の最新情報
2026年4月13日時点で、ホンダから正式な価格は発表されていない。
ただし複数の自動車メディアが報じた情報によると、モノトーン車両の本体価格は339万円〜とされており、N-ONE e: 上位グレード(319.88万円)からの差額は約29.6万円にとどまる見込みだ。
2トーンカラーは約104,500円の追加となる見通し。正式価格は2026年5月28日の発売発表時に確定する。
価格に関する注意
本記事では以降、339万円(モノトーン)を前提に試算を行う。実際の購入を検討する際は、5月28日以降の正式発表価格で再計算を。
補助金は「3階建て」で積み上がる
EV購入時の補助金は最大3層で構成される。
①国のCEV補助金は全国共通、②東京都のZEV補助金は東京都民限定、③再エネ上乗せはエネルギー設備の追加導入が条件の任意オプションだ。
① 国・CEV補助金(最大130万円)
経済産業省が主導する「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」。
2026年1月から普通車EVの上限が90万円から130万円に引き上げられた。
ホンダは充電インフラ整備や整備人材育成の評価が高く最上位ランク(Sランク)が期待される。
② 東京都・ZEV補助金(最大60万円)
東京都独自のZEV(ゼロエミッション車両)購入補助金。
2026年度はホンダが最高評価ランクに位置し、EVで最大60万円を受け取れる。
補助額はメーカーごとの販売実績・充電インフラ・GX取組を都が毎年採点して決定する仕組みだ。
③ 東京都・再エネ上乗せ(最大40万円)
車を買うだけではもらえない任意のオプション補助。
自宅への太陽光発電設置または再生可能エネルギー100%電力プランへの切り替えのどちらかを行うことで、さらに最大40万円が上乗せされる。
再エネ電力プランへの切り替えは月々の電力会社変更だけで対応可能なため、条件が整えば比較的手軽に取得できる。

実質負担額の試算:パターン別比較
本体339万円を前提に、補助金の組み合わせと購入方法(現金一括 / 残クレ)別に試算した。
現金一括の場合

補助金の「逆転現象」とは
Super-ONEは普通車のため国補助が最大130万円。一方、ベース車のN-ONE e:は軽EVのため最大58万円どまり。
本体価格が約29.6万円高いにもかかわらず、補助金差額(72万円)がそれを上回るため、Super-ONEの実質負担額がN-ONE e:を約52.9万円下回る逆転現象が起きる。
残価設定型クレジット(残クレ)を使う場合
残クレは車両本体から「残価(数年後の買取保証額)」を差し引いた差額だけを分割払いする購入方法。
補助金を頭金として充当すれば、月々の支払いを大幅に圧縮できる。


地方在住の読者へ:自治体補助金を調べる方法
ここまでは東京都の試算を中心に紹介したが、東京以外の都道府県・市区町村も独自の補助金を設けているケースがある。
制度の有無・金額は自治体によって大きく異なるため、以下のリンクから居住地の補助金を直接確認してほしい。
公式データベースで調べる

東京都在住の方
まとめ:事実と試算の整理
今回確認できた情報と試算値を一覧で整理する。
| 項目 | 内容 | 状態 |
| 先行予約開始 | 2026年4月16日〜 全国Honda Cars | 公式確定 |
| 発売日 | 2026年5月29日 | 公式確定 |
| 正式発表日 | 2026年5月28日 | 公式確定 |
| 航続距離 | WLTCモード 274km | 公式確定 |
| 車両重量 | 1,090kg | 公式確定 |
| 本体価格 | 339万円〜(モノトーン) | 報道ベース試算 |
| 国CEV補助金 | 最大130万円(Sランク想定) | Super-ONE未登録 |
| 東京都ZEV補助金 | 最大60万円(ホンダ最高評価) | 制度確定 |
| 再エネ上乗せ | 最大40万円(太陽光 or 再エネ電力) | 制度確定 |
| 最安実質負担額(東京都・一括) | 約109万円(③込み) | 条件付き試算 |
購入タイミングの判断材料
5月28日の正式発表で価格・残価率・補助金額(CEV登録後)が出そろう。
現時点で先行予約(4月16日〜)に申し込むことは可能だが、最終的な数字での判断は正式発表後が確実だ。
先行予約はキャンセル可否をディーラーで確認した上で活用したい。
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